「12星座シリーズ」のなかで大変ご好評いただいたのが、各星座の一致点と相違点を綴った項目。もともと「星座同士の違い」に焦点を当てたページのため、同じ星座同士の組み合わせについては書かれていなかったのですが、読者の方からご要望を受け、石井ゆかりさんに書き下ろしていただきました。
牡羊座 ARIES
牡羊座の人と牡羊座の相手のあいだには、熱い血流が直接流れるような所があります。同じ星座同士は、お互いの基本的な価値観が一致しているので、むしろ「差」に意識が向かいます。強烈に一致する所がある分、差がとても気になるのです。同じ星座同士が接すると、精神的な成長度合いの差がとても際立つからです。相手がとても自分勝手なように思えたり、我が儘なように思えたりするときは、自分の中にあるものの幼い状態を見せられている気がするのかもしれません。ケンカするときは徹底的にケンカすることになりますし、戦友となったときは心から解り合えるはずです。
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牡牛座 TAURUS
牡牛座同士は、「価値観」や「金銭感覚」が一致する所からスタートすることが多いようです。同じ趣味があったり、ファッションセンスに共通点があったりすると、そこからお互いにお互いを馴染ませるように関係が育っていきます。一方、この金銭感覚や価値観が噛み合わないときは、かなり関係は困難になってしまいます。こだわりの強い二人だからこそ、相手がどういうこだわりの中で生きているか、を知ることが大変重要なのです。
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双子座 GEMINI
双子座同士の場合、コミュニケーション欲求が強い二人ですので、すぐに意気投合して解り合えるでしょう。ただし、双方、知性についてうるさいので、知的レベルに隔たりがある場合は、片方が片方に強い苛立ちや怒りを感じてしまうこともあるかもしれません。勉強したり調べたりする向学心を持つことは大切ですし、相手の関心事に積極的に関心を持つことで、絆を深められる間柄です。
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蟹座 CANCER
同じ蟹座同士の場合、お互いの成長度合いがとても大きなポイントになります。価値観が一致しているわけですから、その成長度合いが相手より幼いと、とても幼稚に見えるのです。幼稚だな、と思ってしまうと、蟹座は「毛嫌いし、排除する」形を取るため、「同じ星座同士なのに犬猿の仲」ということも少なくないだろうと思います。ただ、かあっと感情が激して、その後静まる、というテンポは一致しているので、ケンカしても回復は早い二人だろうと思います。
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獅子座 LEO
獅子座同士は、なかなかロマンティックな雰囲気に陥りにくい関係です。お互いに強いキャラクターと格好つけてしまう癖を持っているので、「折れる」ことができないのです。ですが、お互いの誇りが呼応し合い、女王と王様のように「強く自由な、対等な間柄」になれたとき、その関係は大いに発展します。獅子座同士の関係では、お互いに「尊敬し合う・リスペクトしあう」ことがとても大事です。どちらかがどちらかを見下すような形に陥ると、傷ついたり憎しみを抱いたりする関係になってしまうこともあるのです。
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乙女座 VIRGO
乙女座同士は、相手に対する分析観察精神が非常にこまやかで、かつ、自分への批判精神も旺盛であるため、価値観がしっかり噛み合っているときはたいへん素晴らしい組み合わせです。お互いに面倒見が良く、現実を直視する勇気があるので、気持ちや意志をたしかめあいながら、着実に関係を強化していくことができるでしょう。一般に、とても会話の弾む関係になることが多いようです。どんなことでも話し合って、面白いことを見つけては笑い会えるような関係です。ただ、何かがずれたときのお互いへの攻撃力は凄まじいものになります。密かな罪悪感を埋めるために相手を攻撃してしまうような形には注意が必要かもしれません。
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天秤座 LIBRA
思いやりと理性の星座ですから、相手をよく見て、心を丁寧に扱い合えれば、とても建設的で成長力の高い関係を結べると思います。天秤座は誇り高く、観察力に富む星座です。ですから、相手にツッコミを入れたくなるけれど自分はほめられていたい、という気持ちが強くなりがちです。相手の誇りを傷つけてしまって失敗したり、逆に、相手からの指摘にぐっさり傷つきすぎたりしてしまうと、ぎくしゃくするかもしれません。愛情や人間性以外のところで比較し合うことも、関係を深める上では危険要素です。お互いの独立性を尊重し、「対等さ」を意識することができれば、お互いに伸び伸びと手を結びながら歩いて行くことができるでしょう。
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蠍座 SCORPIO
非常に結びつきが強い間柄です。お互いのことがわかりすぎるほどわかってしまうが故に、なかなか離れられない関係になります。一緒に目標を持って進んで行くには最強のカップルと言えるかもしれません。「ふたりでいるだけでいい」という気持ちが強まりやすいので、周囲の人間関係が断たれてしまったり、二人だけで閉じこもってしまいやすくなるようです。蠍座は非常に官能的な星座ですから、恋に「溺れる」傾向があるのです。この点が共鳴し合うと、充足の「底が抜ける」ようなことになってしまうこともあります。縛りあってお互いに苦しめ合うようなことも見受けられます。ときには手を離す時間を造り、風を入れるといいのかもしれません。強烈な個性の持ち主であるために、趣味やこだわりが合わないとなると徹底的に分離してしまう組み合わせでもあります。
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射手座 SAGITTARIUS
明るく柔軟な人たちなので、特に問題は起こりにくいかもしれません。相手のいい加減さやテンションの起伏の幅に腹立たしいものを感じることもあるかもしれませんが、これは同族憎悪のようなものだろうと思います。恋愛では、爽やかでリラックスした関係を築けます。お互いに自由を愛するため、つきあい始めはべったりでも、徐々に単独行動が増えていくでしょう。親友のような関係が作れれば、居心地の良さから非常に長続きする関係だと思います。お互いに「火遊びの虫」を抱えているため、相手に潔癖さや誠実さを要求してしまうと、鬱陶しくなるかもしれません。ノリのよい遊び相手としての面と、困ったときは必ず助け合うという忠誠心とが保たれていれば、割と長続きする間柄だと思います。
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山羊座 CAPRICORN
山羊座同士の関係は、価値観が一致しているかどうかにかかっています。もし、これが一致していれば、類い希なる関係を築けます。金銭感覚や社会的な視点など、基本的な考え方が同じ路線にないと、たいてい強くぶつかり合います。同じ星座とは思えないほど、対立してしまうこともあります。なぜなら、自分の価値観は非常に一般的であり普遍的だ、と信じているからです。自分の価値観をルールとして周囲の人を引っ張っていこうとするため、それが対立すると、相手をねじ伏せようとするような形になってしまうのです。ですから、お互いの価値観の違いを感じたときは、どちらかが折れるしかないようです。価値観が一致していても、立場性を決める事は大切です。お互いの肩書きがどうあれ、実質的な「上下」の立ち位置は、自然に、あるいは意識的に、決まっているでしょう。
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水瓶座 AQUARIUS
水瓶座同士は、非常に自己主張の強い組み合わせです。お互いに自分の論理とルールで動くため、なんとなくお互いに尊重し合うことで距離が出来てしまうこともあるようです。気を遣い合う、という雰囲気があります。友情が生まれれば無二の親友になれますが、意見が対立すると簡単にたもとを分かつ傾向があります。あまり人間関係に執着しないところがあるからです。肌が合わない場合でも、理屈でなんとか関わりを保てるところもあります。意外と、他の人が気づかない「お互いの感情」に気づくことも多いかもしれません。相手の繊細さを見抜ければ、かなり歩み寄ることが出来るでしょう。恋愛関係になると、縛りあわない分、関わり方に戸惑いがあるかもしれません。考え方や行動パターンをお互いに理解し合えれば、誰よりも強い味方になれるはずです。
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魚座 PISCES
魚座同士の関係は、非常に親和感が高い場合もあれば、徹底的にキライ合ってしまう場合もあるのですが、その原因はいつも「はっきりしない」だろうと思います。なぜそうなるのか、が、お互いにわからないばかりか、他人の客観的な目で見てもやっぱり「理由がわからない」ことが多いだろうと思います。お互いに好意を抱き合えれば、これほどよく理解し合える間柄もありません。魚座は特に、他の星座から理解されにくい部分を多く持っているので、同じ感性の持ち主が味方になってくれることはとても心強いことだと思います。逆に、「合わない」と感じられたときは、一致点や相違点に拘らず、なにより相手に一貫性を求めないことが大事だと思います。同じ状況・同じ条件のもとでも、魚座は違った答えを出すことがある星座です。相手に「いつも同じ反応」を求めなければ、苛立ちも和らぐだろうと思います。